c4.学びが癒し:セラピー関連

sn.c4.性被害者は協働調整されない by S.ポージャスさんのお話し

site up 20200624水

6月21日(日)ステファン・ポージャスさん&スー・カーターさん(ご夫妻で医学博士、アメリカ)の3回目のレクチャーを受けました。

3回目は性暴力トラウマ、性犯罪・刑法改正に関してのお話しの予定でしたが、医学的にはまだ研究段階で十分に立証されておらず、立場上、言及出来ないのだそうです。

前2回のお話から、そのことも理解出来ます。現段階では、想定・仮定としてのお話しもありました。それでも、性犯罪・刑法改正に向けての知識としては、貴重なものです。

私自身のトラウマ理解・回復には、日本の医者・医療者からは今まで一度も話されたことのない、回復の指標を示唆するものでした。私は、ポージャスさん、カーターさんのお話しを聞いて、私のトラウマに苦しい体の状態を、説明するものを得られました。そして、その体の状態が目指す指標も理解出来ました。今まで誰一人として、教えてくれるお医者さん・医療者・治療者はいませんでした。

今のセラピーあってこそ、実現し得るものですが、そのセラピストFさんも、話しを共有しながらの理解なのかもしれません。でも、全てのセラピスト、治療者に、期待出来る・求め得ることが可能ではなく、希少です。

まず「つながり」が「生物学的必須条件」であることから、話されました。協働調整の必要性についてです。

孤立無援状態にいる性暴力被害者は多いと思います。私自身もそうでしたし、今も完全に脱したとは言い難いです。地域社会の誰からも、性暴力があるのに、ないこととされる対応をされ続けてきたと思います。

その時の心身の状態を、「協働調整」の言葉で言うなら、必要な協働調整を拒否・否定される、必要な協働調整を切り離されるという状態です。脳・自律神経から全身の細胞に、そのような、拒否・否定・切り離された感覚・感情が行き渡ります。

オキシトシンのような安全安心を司るホルモン・内分泌液の働きにも影響します。私達の体は、安心・安全を感じられなくなります。

拒否・否定・切り離されるというのは、身体には痛い・辛い感覚です。

また、安心・安全は信頼ある繋がりの中に安らげる・心地良い感覚です。

フラワーデモで、今まで性暴力被害者は声を上げてきたのに、聞いてもらえなかった、社会に聞く力がなかったことを、北原みのりさんがお話ししていました。

社会に聞く力がない、ということは、性暴力や性犯罪に対して、安全・安心・信頼のおける協働調整をする力を、地域社会の人々の中で持たれていない、特に支援・治療する立場の人達にさえ、持たれていない、ということを意味します。

理解されないこと、拒否されることで、傷付く、二次被害を受けるというのは、単に、メンタル・精神・心のものではなく、身体的な痛みであるのです。

赤ちゃんは、必要な養育を求める際には、泣いて母親を呼びます。そして、母親に抱かれ、あやされ、安心します。その母親との関りの中に、協働調整が働いています。赤ちゃんだけでなく、母親もまた、協働調整されているのです。

これはレクチャーではなく、セラピーでのお話しですが、もし、赤ちゃんが育児放棄されてしまったら、やがてグッタリしてしまうのだそうです。あまり酷い育児放棄を受けると、生きることが出来なくなってしまうと聞いたこともあります。

赤ちゃんと母親との関係だけでなく、人間社会も、この協働調整、社会交流システムによって、成り立っているそうです。

これほどまでに大事な人間の機能であるのに、理解されることなく、傷付けられてきました。性被害者の二次被害の苦しみ・痛みとは、地域社会の人々との関わりの中で、協働調整されない苦しみ・痛みであると考えました。

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hanaさんは、性被害を打ち明けた時、受け止めてもらえましたか?

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