a2.Human Beauty:人間と美と繋がり

sn.c4.時代を先駆けるのは文学 by A.ミラー②

site up 20190522水

A.ミラー『魂の殺人』新装版
山下公子訳 2013年1月 新曜社
*初版は、1983年7月

**以下、続きの引用**

今世紀初頭、盛んな自己表現を見せた表現主義の画家や文学者たちは、当時の精神科の教授方よりよほどよく神経症のことがわかっていました(とにかくたとえ無意識にではあれ、表現することは出来ていたのです)。

ヒステリー症状の中で神経症の患者は無意識のうちに子ども時代に受けた精神的外傷を演じてみせるものです。

フロイトは医師には理解不能だったそのヒステリーの言葉を解読し、感謝されると同時に敵視され、憎まれるようになりましたが、それは、彼が当時のタブーに触れることを敢えていたからです。

あまりにも多くのことに気付く子どもはその為に罰せられ、成長した後も気付くことが出来なくなる程深く、その罰を内在化させてしまいます。

ただいかに罰を受けても、この「気付くこと」を止められない人の数も決して少なくはありません。

引用:A.ミラー著 山下公子訳『魂の殺人』新装版 新曜社 2013年1月 

**引用、終わり**

文学作品や芸術作品は、日本でもよく表現されているように思います。
ただ、最近は(戦前戦中も)表現できる言葉や範疇が、制限されるのを感じます…戦後の敗戦国という意味でも。

表現し得たものもあるけれど、トラウマ負ったまま、十分解決し得ないまま、トラウマの負のエネルギー、フラストレーションを、高度経済成長に転嫁させながらエネルギー注いできたように考えます。でも、未解決のトラウマは、世代間に(社会間にも)連鎖されて、結局、今のような少子化を招いてるようです。

〉ヒステリー症状の中で神経症の患者は、無意識のうちに子ども時代に受けた精神的外傷を演じてみせるものです。

引用:A.ミラー『魂の殺人』前述

これはよく、いろんなセラピーの本で記される、未処理の過去(トラウマ経験)を繰り返す、の意味と考えます。

〉フロイトは医師には理解不能だったそのヒステリーの言葉を解読し、感謝されると同時に敵視され、憎まれるようになりましたが、それは、彼が当時のタブーに触れることを敢えていたからです。

引用:A.ミラー『魂の殺人』前述

当然、自分もこの視点でいます。

でも、エディプス・コンプレックスについては、そのまま解釈して感情的になる人も、たまにはいるんだな…と、これまでの経験から思います。

フロイトに関しては、もっと深くて複雑なところに問題があります。

A.ミラーが記す通り「当時のタブーに触れることを敢えてした」という、そういう問題です。

ボディソープのお風呂のCMは、父親の台詞に問題があると思います。

ボディソープのお風呂のCMは、父親が7-9歳程の娘と一緒にお風呂に入りながら「ずっと一緒に入ろうね」と言うのに対し、娘が「うん」と、子供の知らなさで答えるものでした。

「ずっと」というのは、娘が成長するまで・成長してからも、という意を示します。父親の台詞やCM制作者・扱う人達は、その子に《女性の性的なもの》を、お風呂シーンを通し、重ね写しながら、それを視聴者に発信・共有させているものでした。小児性暴力に対して、無自覚で配慮がありません。入浴時、子供の世話をすることを建前に、父親から娘への性暴力も多く、しかも、このようなCMを流す社会によって、隠蔽化されているのです。

このCMについては、マギー・クラインさん、ピーター・リヴァインさんの著書で記されるように

〉世代間の境界線

引用:M.クライン P.リヴァイン共著 浅井咲子訳『子どものトラウマセラピー』雲母書房 2010年12月

という感覚を、持たれていない問題だと思います。

性教育の必要は、大人にも必要です。性を語り合うことで、何が良くて、どういったことが悪いとか、そういう距離感がお互いに計られ、それによって人間関係の質を、調整してゆけるのだと思います。

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hanaさんの好きな文学作品は何ですか?

ゆき花自身も文章作成、続けてゆきたいです。

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