a2.Human Beauty:人間と美と繋がり

sn.c4.時代を先駆けるのは文学 by A.ミラー①

site up 20190521火

人間を人間と見ない心理学者、精神科医について、よく記しているなと思いました。

この本を知るサバイバーは、多いと思います。

A.ミラー『魂の殺人』新装版
山下公子訳 2013年1月 新曜社
*初版は、1983年7月

**あとがきより、以下、引用***

文学者たちが幼年期の意味を心で捉え、教育という名の隠された権力行使がいかに恐ろしい結果を生むかを暴いているその時代に、

心理学の学生は(ゆき花考:医学、特に、精神医学の学生も)、大学での4年間(ゆき花補足:今の医学、公認心理師、臨床心理士は6年間)、人間を機械として観察し、その機能をよりよく把握するように教えられるのです。

人生の最良の年にありながら、信じられないほどの時間と精力を費やして、青年期の最期の機会を空しく過ごし、彼らはその年頃に、ことに強烈に現れてくる感情を、科学的知性などを使って、最小限に抑え込んでしまいます。

その事情を考えれば、これほどの犠牲を払った後で、この人達が、自分の患者や依頼人をも犠牲に供し、自分達の知識の道具として扱い、自立した、創造性を持った生きた存在として認めようとしないのも、不思議ではないと言えるでしょう。

(中略)

この若者たちは、勉強のための4年間、自分は努力し、よい成績をあげればそれで良いので、別にその為に自分の内実がけずり取られることはないとなんとか信じ込みたがっているのです。

引用:A.ミラー著 山下公子訳『魂の殺人』新装版 新曜社 2013年1月

**引用終わり***

何か満たされない・癒されない傷付きやトラウマを負いながら、覚醒亢進・過覚醒のまま、感情・感覚を押し殺しながら(見えないところで、イジメで発散したりしながら)、勉強に埋没した子・人間は、こんなふうになるのだと思います。

人間を見ない・あるいは、人間を機械のようなモノとしか見れない理系人間もそうだし、分析に偏って人間の感情・感覚を外れたような・或いは、おのれの無自覚なトラウマ的視点でしかヒトを見ない文系人間もそうです。その結果、

〉その事情を考えれば、これほどの犠牲を払った後で、この人達が、

〉自分の患者や依頼人をも犠牲に供し、
〉自分達の知識の道具として扱い、
〉自立した、創造性を持った生きた存在として認めようとしないのも、

〉不思議ではないと言えるでしょう。

引用:A.ミラー『魂の殺人』前述

トラウマや傷付きに無自覚なまま、覚醒亢進、過覚醒のまま勉強に埋没して、医者、医療者になってるって怖いことです。

でも多くいそうです。男尊女卑意識や人権意識乏しい医者、医療者も。

医者、医療者にこそ、予め・定期的なセラピーが必要とされて、海外では、義務・推奨されてると聞きます。自分を癒せてない人は、人を癒すことが出来ないし、癒されていないフラストレーションを、クライアントに向けてしまうこともあるものです。

女子医学生への不正入試が問題のされていますが、トラウマk病院の院長も不正入試していた医大の出身でした。それが、商工会議所や教育委員会、地元大学の医学部教授までしているというから、末恐ろしく思います。

アリス・ミラーは、ナチスドイツの背景に、それに加担した者達が(広く社会一般にも)、子供の頃に、暴力・虐待を受けたことから述べています。暴力も性暴力は、社会間にも、世代間にも連鎖します。ひと一人のセラピーを考えることも、社会的な広い意味でのセラピーを考えることも、必要に思います。

そして、そういった問題を、時代に先駆けて声にし、作品にして、世に存在させているのは、理系分野ではなく、人文学、特に文学の分野にあること、普遍的には、宗教や信仰の人文学の分野にもあること、この頃の理系偏重に鑑みながら、大事に考えたいです。

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hanaさんは、自分の思いや言葉を、表現してますか?

文学と共にある自分にも、今日は改めてありがとう。

*メッセージは【主旨と投稿ルールbyゆき花】に同意とします*